仮想通貨禁止は「インターネット禁止と同じであり、それは不可能だ」＝ロシア財務相
ビットコイン（BTC）のような仮想通貨を禁止することは「インターネットを禁止しようとすることと同じであり、それは不可能だ」と、ロシアのアントン・シルアノフ財務大臣は主張している。
フォーブスロシアによれば、シルアノフ財務相はロシアの中央銀行（仮想通貨禁止を主張）との間での論争についてコメント。シルアノフ氏は、ロシアは仮想通貨を規制するべきだが禁止するべきではないと考えている。仮想通貨を規制した方が、マイニングや取引などから税金を徴収することができ、国の予算を増やすことができるともシルアノフ氏は主張している。
「中央銀行は暗号資産を全面禁止したいと考えている。彼らは暗号資産が市民にリスクをもたらし、それが金融機関や銀行に『感染』し、不透明な決済市場を生み出す恐れがあると主張している。全面禁止することはインターネットを禁止することと同じであり、それは不可能だ」
シルアノフ氏は中央銀行が主張するリスクは「理解できる」が、仮想通貨を全面禁止するよりも規制する方がはるかに良い考えている。銀行や取引所を通じて仮想通貨の保有者を特定し、規制を通じてその行動を監督・追跡する方が良いとシルアノフ氏は付け加えている。
ロシア財務省は以前から仮想通貨を禁止ではなく、規制するべきと主張している。先月、財務省のチェベスコフ局長は仮想通貨禁止するのではなく、一定の規制を設けるべきと提案している。仮想通貨の運用やマイニングを禁止してしまえば、ロシアが世界のテック産業の中で遅れを取る恐れがあると考えている。
2月8日の発表によると、ロシア政府と同国の中央銀行は仮想通貨を規制する方法について合意に達した。ロシア政府と中央銀行は、仮想通貨をデジタル金融資産ではなく「通貨の類似物」として定義する法案に取り組んでおり、これは2月中に作成される予定だという。
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