ビットコイン、軟調地合い継続【仮想通貨相場】
・米ADP雇用者数、市場予想を大きく下回る
昨日のBTC相場は下落。金融引き締めへの警戒ムードが続くも、米長期金利上昇の一服感による米株の上昇もあり、BTCは未明に39,000ドル（約445万円）近辺までじり高となった。しかし、その後反落し、小さなヘッドアンドショルダーを形成した。そのネックライン近辺がサポートラインとして機能、JVCEAが暗号資産交換業者が取り扱える暗号資産の上場審査の簡略化を検討とのBloombergの報道もあり、日中は薄商いの中終始38,000ドル（約435万円）台で底堅い推移となった。海外時間に発表された米ADP民間雇用者数が市場予想（20.7万人増）対比で大幅に下回る結果（30.1万人減）となると、市場心理を冷やす形となり、オミクロン株による景気回復阻害懸念が広がり、BTCはその後軟調に推移した。今朝方にかけて、ヘッドアンドショルダーのネックラインや200日移動平均線を割り込み下げ足が加速、36,000ドル（約410万円）台まで急落している。
・軟調地合い継続
本日のBTC相場は軟調な推移を予想する。昨日の米ADP雇用統計は、市場予想を大きく裏切る結果に。これに対し市場は、米長期金利やや下落、米株高、ドル高、BTC安とまちまちに反応。オミクロン株による景気停滞懸念が広がり、直近3月での50bpでの利上げなどの過度な引き締め観測が減退したか。同指標はあくまで先行指標のため、市場は金曜日の米雇用統計で改めて確認しにいくこととなるが、BTCは、上値追いへのサポート材料に欠け伸び悩む中、200日移動平均線を下回ったことで、軟調地合いの継続が見込まれる。
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